04.音楽に関する話

ピアノ以外の音楽のこと

2013年7月14日 (日)

PMF2013プログラムAに行ってきた

昨日はPMFのコンサートに行ってきました。

昨日のはプログラムAで、ドボルザークの
 ・交響詩『真昼の魔女』 Op.108
 ・ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
 ・交響曲 第8番 ト長調 Op.88
でした。

指揮はアレクサンドル・ヴェデルニコフ、オケはPMFヨーロッパとPMFオーケストラ、ソロヴァイオリンはヴェロニカ・エーベルレです。

PMFの公式サイトはこちら

場所はキタラの大ホールでした。
小ホール、未だに入ったことありません。

開演は14時からで、家を出たのは12時半ごろ。
バス、地下鉄、地下鉄と乗り継いで徒歩で… 15分くらい?
昨日はカラッとしたいい天気 
汗だくは避けたかったので歩調はゆっくりめ、日傘を使いました。
でも暑い。着いたら喉が渇いて何か飲みたーい!

見ると中庭が解放されていて(冬に行く事が多いのでいつも閉まっている)、らっきー 
ドリンクが売られているので、いそいそと中庭に行ったのですが、一番暑い場所でした。
あぢー・・・
5人ほどの並んでいる後ろで、中庭に来たのは失敗か…と後悔しながら待ち、ドリンクのつもりがアイスを頼んでしまいました。
それが、すごくおいしかった 少しシャーベット風で甘すぎもせずウマウマ。
建物の中で食べていいか確認して移動。
子供にめちゃ見られながら食べました。

前半は真昼の魔女と協奏曲。

真昼の魔女、すごく良かったです。
特に弦楽器が圧巻でした。音のうねりに圧倒されました。

協奏曲も良かったです。
途中、気分が良くなり何も考えずにただ聴いてるだけの状態が続きましたが…。
打楽器の手さばきが良く見える席だったのて、ドコドコドコドコに釘づけ。

プログラムには詳しく書かれていないけど(公式プログラムは買っていないので貰ったやつだけ)、この前半は主にPMFヨーロッパの方の演奏だったのではないかと思います。
今年は講師にウィーンフィルから7人来ています。ベルリンフィルやチェコなどのプロ演奏者の講師陣からなる人がオケが中心となっているのだと思います。
音が全然違う。

後半の交響曲も良かったです。

少し不安定な出だしでしたが、直ちに持ち直しとても良い演奏でした。
第3楽章が好きです。
第2楽章で気分が良くなり、またも何も考えずに聴いてるだけの状態に。。

前半のオケに比べるとダイナミックさ少々欠けますが、やはり弦楽器のうねり感を感じました。
人数も多かったし、こちらがPMFオーケストラ(受講生)ではないかと思います。

管楽器も張りがあって良かったです。

以前聴いたPMFチェンバー・オーケストラもすごく良かったので、
総合感想はPMFっていいな♪

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

チケットを買ったのは4日前なので席が選び放題な訳がなく、、席選びでいろいろ考えた末に3階の中央近くの端席にしました。端は出入りしなくていいから楽だしね。
3階なので音が下から湧き起ってきます。
コンポのスピーカーは天井近くに置いて上から降ってる感じにしてるのだけど、
下から湧き起る感じもいいな♪と思いました。

1階や2階の正面で聴くと、奥の方の楽器は前面の奏者に遮られる形になります。
それらを考慮した音のバランスを作ってると思います。
でも3階では全ての音がそれぞれちゃんと聞こえる感じがしました。
バランスは悪いかもしれないけど、これはこれで楽しい
井戸の底から聴こえる風な奥底からの反響が、けっこう好きかも (正面で聴くより)

書いた以外にもいろいろ考えたり感じたりしながら聴いていのだけど、その後5時間にわたる女子会でかなりどこかへ行ってしまいました。

 
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2013年6月29日 (土)

ミニコンサートへ

今日は友達と居酒屋に行く前に、ショッピングモールでのミニコンサートを見た。(無料)
時間は1時間20分ほど。2組で半々くらいの時間を使ったコンサート。

1組目はPFMの修了生によるフルート・ヴァイオリン・チェロのトリオ。美しき青きドナウ、バッハの無伴奏チェロ組曲から、テレマンのフルートとヴァイオリンの曲、など。
2組目は某大学生と卒業生からなるフルート・ヴァイオリン・ピアノのトリオ。愛の挨拶、パッヘルベルのカノン、愛の喜び、アイネクライネナハトムジーク、きらきら星変奏曲(モーツァルトではない)、ショパンのノクターン2番、など

(モーツァルトではない)と書いたのは、作曲者の名前を忘れてしまった。
知ってる名前だったのに・・・。
友達と居酒屋で2時間弱、その後はショッビングモールでウロウロ、しているうちに忘れちゃった。
モーツァルトの「お母さん聞いてによる変奏曲」のモチーフを主題にしているので、出だしの時はモーツァルトかと思っちゃった。

ホールじゃないからすごく明るいし、舞台前の観客席以外では人が歩いている。
友達のおかげで中央あたりに座れた。
周囲を見た感じではホールで聴いている人達より背筋を正して聴いてるような気がした。
ラフな感じで聴けるクラシックは、格式ばった状況で聴くよりいいように思える。

ある著名な演奏家が、コンサート中の咳払いや様々な雑音全てがその場の音楽だと言っていた。雑音がうるさいと思うならCDで聴けばいい。お客さんがいるという雰囲気全てが会場を包む音楽なのだと。
その通りだと思う。ただ、幼児や行き過ぎた行為はタブーだとも思う。

一度奇声があった。ちょうど演奏者の入れ替わり時に、他のフロアからだと思うが(そこは3階まで吹き抜けの場所なので)、すごく響いた。(健常者ではなさそう)
続いていた空気が切れた。
それをどう捉えるかだが、その瞬間は嫌な音、あってはいけない音と感じたのだが、今考えると、そこで会場にあった緊張感が切れたので、席が決まっていないし休憩時間がある訳でもないので、悪いとは言い切れないと思った。

私はコンサートで「心底良かった」と超感動するタイプではない。
今回は演奏そのものに対しての感想はやめておく。

音に関して、場所が場所なのでマイクとスピーカーも使っていたのだけど、スピーカーからの音と楽器からの生音の両方が聴こえ、最初はどうしてくれようと思った。微妙にズレた音で変になりそう。しかもマイクの位置のせいだと思うが、最初はフルートの音が大きすぎた。無伴奏チェロの時は低音が若干音割れしていた。残念。
そのうち頭が痛くなってきたので、聴き方を80%位まで落とした。
座席で聴かず、3階通路で聴いた方が良かったかな。

それから2組目、ヴァイオリンのソロの時に音が変だった。真ん中あたりの弦を弾く時に音程が合っていない感じがした。耳障りだったとしか言いようがない。
弾き始めたらどんな状態であれ弾ききるしかないから・・・ かもしれない。

演奏を聴いて思った事といえば、やっぱりその人が出ちゃうんだろうな。怖いね。
キツイ演奏で曲とミスマッチな感じがしたものもある。
体調が悪かったのかも。

今回は事前に解っていたので時間に合わせて出掛けたけど、たまにはこういう街角ミニコンサートに出かけるのもいいね。
音楽って(クラシックだって)、本来はこういう身近なものであるべきなんだと思った。

 
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2013年4月29日 (月)

解釈

連休後半に友達が遊びに来るから昨日は春の大掃除して疲れたので夜はCD鑑賞です。
今日は午前中は大きいホームセンターへ行って、お店の約半分を歩いたら1時間かかって疲れちゃったのでCD鑑賞です。

フルトベングラー/ベルリンフィルのBoxの2枚目を聴いていたら、「今の倚音?」と思った瞬間がありました。なんかちょっぴりLvUPした?(゜∀゜)ゞテヘ

たまにふと考える事、最近も考えていたのが、「解釈」ってなんだろう?
音楽家ではない人達が聴いて「この人の解釈はこうなんだと思った」とか書かれているのを見かけるけど、具体的な事を書いているのを見た事は無く、「どういう解釈だったのですか?」と説明をお願いしたいと思う事がある。
私にはサッパリ?なのだ。

おそらく前に習っていた先生なら「解釈も何もないわよ。ここでcresc.でここから少し弱くしてdim. ここは少し溜めてから云々・・・」なんて言うんじゃないかな。
大まかに言えばそんな感じであってるような?
でもそれだと聴いたまんまで、私の思う「解釈」という言葉の意味と違うような気がするのですよ。

最近、理論を勉強していると(なかなか頭に入らないのですが…)、解釈って理論が解らないと解らないんじゃないかって思うようになりました。
ざっくばらんに言うと[解釈=アナリーゼ]なんじゃないかと。。
過去、アナリーゼなんぞ無縁で弾いていた私には解釈もへったくれもなかったってことですねー。
そういえば、楽譜を見て単に正しい高さの音と正しい音の長さを出し、書かれている音楽標語を守って弾いているなら、楽譜を読んでいないと言うような事を何かで読んだような。

ああそうか。「解釈=読譜」ってことになるのか~。
なんか、書いているうちに(入力しているうちに)解決したわ・・・。
読譜力を上げなきゃ「おそまつ」! れれれのれー (違ったかな

そういう話じゃなくて、クラシック鑑賞家って専門教育を受けていなくても聴いたら奏者がどう読譜したか解るってことだろうから、耳が肥えててすごいなって。
たまたまたった1ヵ所「倚音かな」と思っただけの私、乙。

 

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2013年4月11日 (木)

いつの間にか

アラウの録画を見ていると(半分くらいは見ないで聴いてるだけ)ショパンのバラードがかかりました。

~~♪

ふと、ポーランド的と思ったのですが、まてまて。おかしいだろ。
ポーランドに行ったこともないし、ポーランドのことなんて知らないだろが。
それなのに聴いてポーランドっぽいと思うなんて変だろぉ~。
しかも、バラードとポーランドの繋がりなんて知らないし。(ポーランド人の友達の詩が作曲のヒントらしいけど、ポーランド人という部分はさっき知ったばかり^^;)

刷り込まれている。
気がつかないうちに徐々に・・・ 洗脳?(キャー

ショバンをはじめて聴いた・弾いたのは高校生の時。
長い年月をかけ、ショパンの曲の何かがキーとなって「ポーランド」を思い付く、そんな仕組みが出来上がってしまったに違いない。

じわじわといつの間にか記憶されていく・・・ ↑のような事よりも音符の一つでも永久記憶された方がありがたい。

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2013年3月15日 (金)

予測

運転免許をとってしばらくはペーパードライバーでした。
運転するようになってすぐに「お前は予測運転が出来てない」と父に言われました。
ナニソレ?「予測運転」なんて自動車学校で習わなかったし~・・・。

予測運転とは、例えば、前を走っている自動車達が中央よりに寄るなら停車の車がいそう(何かをよけている)、とか、前の車のボディ下の路面に反射されているライトの明かりから2つ前の車の行動や対向車の予測をする(特に夜に有効)、などというもの。
後々、父や兄から習いました。

無からは予測は出来ません。
また、当時の私のように無知だと出来ません。

演奏において、聴き手に予測できるよう演奏する、というのがあります。
聴き手は音楽を予測できるのか、という単純な疑問が沸きました。
でも、「そうきたか」とか「そうなるの?」とかの気持ちが起るということは、予測を裏切れたということであり、少なからず無意識のうちに予測している事になります。
世の中に音楽は溢れていて、いろいろな音楽を聴くという経験があるからなのでしょうね。
予測のレベルは個人差があります。
よく聴いている、勉強している人の方がより多くの場面で予測が出来るのでしょう。

予測できるような演奏ということは、あまり突拍子もない演奏だと×ってことでしょう。
予測しやすい演奏をするということは、ある規則に従って演奏するってことでしょうか。
その規則が理論なのでしょうね。

よく議論になるプロとアマの境界線、「理論で演奏できる人がプロ」という一つの括りが出来ると思いました。(あくまで一つの括り)

初見の時も予測しながら弾きます。
予測が合ってる率が高いほど弾きやすいです。
聴き手にも「意味わかんない」という演奏ではなく、いろいろと予測や想像ができるような演奏が出来るようになりたいものです。

人生も予測しながら生きれば、もっとより良いものになっていたかも・・・(今更遅い)
収支に関しては予測した方がいいですね!そのためにもお小遣い帳や家計簿はきっちりつけましょう。

 

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2012年10月19日 (金)

気になった言葉メモ

 NHKのクラシック番組で、なんとかというバイオリンの先生が言っていた言葉。

「練習中は大袈裟に練習(演奏)しなさい。本番では緊張して表現が小さくなるから。」

「音楽性とは人間性そのもの」

(そのままの表現ではなく、だいたいこんな感じ)

 

 ルービンシュタインのドキュメンタリー映画の動画の中にて。

3重奏の練習中の、ルービンシュタイン(ピアノ)、ハイフェッツ(バイオリン)、ピアティゴルスキー(チェロ)の会話(字幕)。

ピ 「そうだ 我々は独奏者だ だから調和しない」

ル 「自分と自分の楽器の事しか考えていないからだ」

ハ 「三重奏ではそれぞれの個性を抑えなければ」

ピ 「そしてその個性をうまく調和させる」

ル 「解決はどうする 1つの作品の解釈は同じでなければ お互いにギブ・アンド・テイクが必要だね」
 

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

 自分の演奏は表現が乏しい。デュナーミクが小さいのは昔からだ。
大袈裟な演奏が嫌いというのもある。国民性もあるのかな?
でも、録音した自分の演奏を聴くとあまりにも表現が小さすぎると思う事が多い。
弾いている時はそれで十分だと思っているのだけど、聴くと物足りなく感じる。
緊張とは別の問題だけど、練習中は大袈裟に表現するようにしよう。
 
演奏にはその人が出ると言う。なんと恐ろしや・・・。
いや本当に怖いよね。前から怖いと思ってはいるが、だからと言ってあまり考えると弾けなくなるからほどほどにしよう。
 

 素晴らしい独奏者が、他者との共演でも素晴らしいとは限らない。
特に良い伴奏者とは限らないと思っている。伴奏には伴奏の、相手を引き立てるテクニックが必要で、独奏者には難しいと思う。
三重奏のように独奏者同士の対話となると、個性を生かす事も必要なのかと思うと、更に難しそうだ。
 
この3者の三重奏のCDを持っており、何度か聞いたが微妙。
それぞれの自己主張が強すぎて、私の耳にはアクの強い演奏に聞こえるからだ。
ただし、再生機器にもよると思う。
意外と、動画を聴いた時は結構いい感じに思えた。
マイPCの外付けとは言えショボイ スピーカーはコンポより音が悪いので、けっこう欠点を消してくれるという利点がある。そのせいか、この3者の三重奏のアクも少し軽減されるようだ。
もっと極上のスピーカーで聴くとどうなんだろう。アクが味になるのかもしれない。

 

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2012年2月27日 (月)

ナンネルの映画を見て

「諦めずに達成した自分を思い描くことも大切だけど、時には心に休息も必要です。こだわりすぎると大切なことを見失います。自分を追い込まないように。」 -- 2/25の占いより
こだわりすぎると大切なことを見失います」
∠( ̄0 ̄)ハイ! こだわりすぎたり、欲張ったらロクな事が無いということですね?耳が痛いデス。

先週、DVD「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」を見ました。

お話はナンネルの恋物語。
だらだら感が、エンターテイメントとしては面白さに欠けます(私的に)

描かれている事が真実かどうか、真実だけで作る事は映画として無理だろうから、付け足し部分もあるでしょう。

ナンネルは綺麗だと思います。が、王太子はキモ・・・ ヴォルフィー(モーツァルト)も可愛い子役とは・・・ 白塗り化粧とカツラのせいでしょうか?(キョンシーを思い出しました)
ナンネルの髪形かわいい

関係ないですが、この時代のドレスって雑巾を兼ねているんじゃないかと、いつも思います。ドレスを着て歩くだけで床掃除になります。 十二単もね?

モーツァルト一家の話なので、当然演奏場面も出てきます。

作曲はマリー=ジャンヌ・セレロ
ナンネルの曲は現存していないので「モーツァルト一家らしいバロック音楽を」ということで作曲されたようです。
どこか聴いたことのあるような、モーツァルト(ヴォルフィー)らしさが漂うけど違う感じ、な曲です。
だけど所々やっぱり今っぽいような気もします。

DVDにはオリジナルサウンドトラックCDもついていました。
いい感じで聴いていると途中で切れちゃう曲が
そこまでしか作曲してないのかしら?

DVDに入っている解説には、マリー=ジャンヌ・セレロはガブリエル・ヤレドに師事したと書いてあります。

フランスを中心に、映画音楽で活躍している方達でしょうか。

ま、どちらも知らない方ですが・・・

映画の中で気になった事

① 当時、女性はヴァイオリンを弾いてはいけない。(子供の時は弾いていた) また、作曲をしてはいけない。 という時代。

父レオポルトは、女性になるとヴァイオリンは「弾けなくなる」と言っていました。それなら、鍵盤楽器も弾けなくなるような気がします。ナンネルの疑問もなぜクラヴィーアは弾くのにヴァイオリンはだめなのかというものでした。当時の「慣習」が理由ですが、もしナンネルにも才能があったのなら勿体なかったですね。

慣習ということは、音楽=教会音楽というのがまだ根強く残っているなら、神様のことは、女性は汚れているから男性がするもの、という考えに基づくのでしょうか。神道ではそうだけど、キリストもそうだったのかな。宗教の事は特に知らんわ。

② フランス国王の前で演奏するため順番を待っている時に、ヴォルフィーと同じくらいの子供がクラヴィーアを演奏していました。それを見た父レオポルトは 「凡庸 機械的で魂がこもっていない」 と言いました。

気持ちのこもった演奏と言うように「気持ち」あるいは「感情」というのはよく聞きますが、「魂」の演奏とは、こりゃまた難しい・・・
「気持ち」や「感情」のこもった、なら大半の人が解ると思いますが、「魂」をこめた演奏も難しい(あまりいないと思われる)上にそれが解る人は限られてしまうのではないでしょうか。聴き手を選ぶというか。そのレベルを理解できる高みにいる人でなければ・・・
追記しますが、個人的に、感情的すぎる演奏は聴き難く好きではありません。

古い時代は教会音楽が主だったため(多かったため)、魂の演奏を捧げていたのでしょう。(えまーるさんの教会録画からもそう思いました)

バッハは音楽の基礎を確立し、モーツァルトは音楽を大衆化へ導き、ベートーヴェンはその両方を確固たるものとした。

バロック時代のクラヴィーア演奏を聴くと抑揚があまり無く平坦です。楽器の性能からも感情は表現しにくいため魂の演奏なのかな、と思いました。
楽器の発展と共に感情表現が豊かな曲が作曲されるようになったのは間違いないですよね?
私の勝手な憶測ですが。。

③ 父レオポルトが息子ヴォルフィーに作曲について教えているのですが、
父 「ラテン語の”点”、点対点、音対音、対位法だ。つまり複数の旋律を2つの次元で重ねる技法。主題のメロディーは水平方向の次元。ハーモニーは」
息子 「垂直に」
父 「それによって調和が生まれる」

という、やり取りがありました。

対位法とポリフォニーについてはいまいちよく解りません。

最近、モーツァルトのCD(ピアノ・ソナタBox)を売りました。いくつか持っていたのですが、気に入った1種類(一人)あれば良くて、他はいらないと判断したので。

最後に出品したある女性ピアニストのは、残した男性ピアニストのと演奏の方向性が似ていると思います。ですが、残した方が上手いと思うのです。何を持って上手い下手と言うのか、聴き手側の勝手な判断(好き嫌い等)ですが、このモーツァルト親子の会話で、もしかしたら・・・ と思いました。
残したCDの演奏の方が垂直が綺麗なんだと思います。売りに出した方を聴いた時の違和感は垂直が微妙な感じ(気に入っているCDと比べて)だったから、のような気がします。

そう思ったら、垂直の音、怖ぇぇ・・・
よく「和音(和声)の響き方を大切に」とは聞きますが、ほんのちょっとの差がけっこうな違いに・・・
1つ1つの垂直を大切に扱い満足できるほどになるには、1曲仕上げるまでいったいどのくらいの歳月が必要なのでしょう。

今回練習を再開した時の初心を忘れないようにしたいと思います。
満足の行くように弾きたい、とりあえず10曲、ですが、死ぬまでに10曲出来ないかもしれません。 もしかすると1曲さえ無理かも

あ、この水平と垂直に斜めが加わるとロマン派以降の曲になるのではないでしょうか。3Dというか? バロック時代の音楽は2次元だとは言いません。2.5次元くらい?
あくまで私個人の勝手な思想です。

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2011年6月14日 (火)

今日、ネットニュースでたまたま見つけた動画なんですが、見るとちょっと心配です。毎回弓がすごいことになるのでしょうか。あれでちゃんと音が出てるのでしょうか。弦楽器をいじったことないので解らなく、見ててちょっと心配です。メンテ大変ですね。

[2cellos]

 

このユニット、人気があるようです。かっこいいですもんね。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

さて、フレのブログを読んで「鐘」について思った事を。。

お寺の鐘と言えば、
「鐘がゴーンと鳴りゃ カラスがカァ!」
って歌でしょう? やっぱり。

でも、「鐘」というクラシック曲と言えば、真っ先に思いつくのがラフマニノフの「鐘」。

”思いつく”という所がポイントです。
ええ、聴いた事が無いので思い出す事が出来ないのです。
タイトルしか知りません。

で、折角の機会なので動画を探してみました。
なんと、「ラフマニノフ 鐘」で検索すると、思った通りヒットするのはピアノの前奏曲(プレリュード)ばかりなり!

仕方ないのでラフマニノフの英語綴りを調べ(覚えてないのだ)、「Rachmaninov op.35」で検索しました。

私の持っている「グレートコンポーザー」によると、(以下引用)

ラフマニノフは「詩曲《鐘》(op.35)」(1913)を、《晩祷(ばんとう)》(op.37)と並んで自分のもっとも優れた作品の1つとみなしていた。この作品はアメリカ作家のエドガー・アラン・ポーの詩のロシア誤訳に基づく、実質的には4楽章から成る合唱付きの交響曲である。曲中には、そりの鈴やウェディング・ベル、警報のベルや葬儀用の鐘などが現れる。

って、鐘なら何でもアリかい!

たぶんこれがその「鐘」の動画です。

  

最後まで聴きたい方は上の動画ももう一度クリックで別画面にすれば、最後まで聴いたら「次の動画」に2/4が表示されるので、それで聴いてください。(不親切)

こんな機会でもなければ聴くことが無かったかも。

ありがとうございます。

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2010年11月29日 (月)

モーツァルトの効果

この前、映画の帰りに玉○堂に寄ってふらふら。

カイ君(お父さん犬)が表紙にどーんとあるCDを発見!
中身はっと・・・ モンタ家とキャピ家(←略)などCMで使われているクラシックの曲でした。
なんと、お父さん犬のシール付き!
気持ちグラッ・・・。
かわいいしCMは面白いけどCMの趣旨が嫌いなのでスルー。

目をちろりんと泳がせて見ると、ドライアイ・ドライマウスの音楽療法のCDがありました。

乾燥の季節、喉が渇きます。目も疲れています。

これってどうなの?と思いつつ買ってみました。
中身はモーツァルトの曲が7つ。
音楽療法用に録音したと書かれています。

なぜモーツァルトなのかというと、
モーツァルトの曲には4000Hz以上の高周波数が豊富に含まれていて、これが脳への神経系を刺激し免疫力を高めるリンパ球を活性化させる効果があるから、
ということらしいです。

1回聴いてみました。
途中で寝ちゃいました。(ォィ
効果のほどは解りません。
まぁ、1回くらいじゃね・・・^^;

同時に買ったのがモーツァルトのオルゴールセレクション。2CD。
オルゴールの音でって書いてあったのでちょいと欲しくなったのです。
聴きながら、なんか・・・パソコンで作れるじゃん?(ソフトがあれば)

今月はCDを買うつもりは無かったのに。

 

 

話は変わりますが、

佐渡さんが語るバーンスタインの番組を録画したものを見終わりました。

ためになりました。
どこがと聞かれると困ります。
でも、そうですね・・・ 例えば、日本人だけが特別に持っている「能」に通じるとかなんとか・・・。すいません、記憶があやふやでした。

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2010年11月 5日 (金)

演奏家の影響

演奏家から受けてしまう影響ってあると思います。

  

その1: 楽器が嫌いになってしまう編

5年くらい前かな、TVで若手の美人(?)フルート奏者の演奏を聴いて、以来フルートが嫌いになってしまった。ねっとり・まとまわりつくような演奏でゾゾっとしたのである。フルートってこんな音だっけ(T_T) 気持ち悪い(T_T)
高校生の頃は爽やかな音が出る持ち運べるマイ楽器なんだと思って憧れた楽器なのに。
でも、ご安心を。
今年始め前後に聴いたフルート協奏曲のおかげで嫌いではなくなりました。

姪と甥が和太鼓を習っていた時期がありました。
嫁様が連れて行けない時に母と私で和太鼓の練習に付き添いました。
太鼓が大嫌いになりました。
太鼓を叩くと脳ミソが揺れてるようで気持ち悪いんだよ。
集団で叩くし、体育館の中だから余計なんだけど、すごく不愉快な気分になる。
あんな場所に小さい時からいたら何らかの影響が出るに違いない。
近所でも太鼓を習うということに否定的な人が多いのに納得。
以後、頭が悪い(考え方に発展性が無かったり想像力に欠ける)事と足の形が悪いのは太鼓を習っていたせいになっている。(嫁様には内緒)
ちなみに、今でも太鼓は好きではない。
 

その2: 曲の好き嫌い編

とても売れた甘い歌声のユニット歌手(たぶんそうなんだろう)がいるけど、その歌手は嫌いなので聴かない。
とても売れてる某国のイケメン歌手達も嫌いなので聴かない。
要はその人が嫌いなので歌を聴かないのだ。
ドラマも嫌いな人が出ているのは見ない。ジャニの売れっ子グループの某国でも人気の彼が出てるドラマは兄が面白いと言おうが見ないんだよ。
ところが、同グループの超人気の人のドラマも見ないが、その人がやった声優のキャラは好きになった。不思議なもんだ。でもドラマは今でも見ない。

歌手のことは、まぁ、いい。

誰が演奏者かという事は非常に重要である。

それまで嫌いだったバッハがアラウの演奏を聴いた後からそうでもなくなったり、好きだった曲がある演奏者のを聴いたら「なんだこれ。やめてくれ。」的になって以後しばらく聴きたくなくなったりする。

とはいえ、聴いてみないと解らない。
聴いてからバラ色になるか暗黒に陥るか。

前は演歌は複数の歌手が歌っていて、その中で売れていく人の持ち歌みたくなっていた(と思う)。歌う側と聴く側の相性があるから、売れた人(その人の歌になった歌手)の歌を全員が好むわけではないけど。
クラシックにおいても同じ事が言えて、多くの人が好む演奏を私が好きかどうかは聴いてみないと解らない。

自分にとって「ビンゴ!」な演奏に当たらなければ、好きな曲も増えていかないんじゃないのかな。

演奏者は結構人に影響を与えていると思う。

 

 
そんなワガママな私も人に影響を与えた事がある。

私が与えた影響その1
昔カラオケで歌ったら友達に「その歌手嫌いだったんだけど、うーさんが歌ったらすごくいいね。曲はいいんだね~。今度チャレンジしよう。」
音痴だしすぐに喉が痛くなるからカラオケ嫌いなのでかなり驚いた。

私が与えた影響その2
近所のおばさんがピアノの発表会で私の演奏を聴いてグランドピアノを購入。
数年後バスでお会いした時に「すごく良かったの~。私もね、子供の頃、本当に小さい頃に習っていたから、また弾きたくなっちゃって、うーさんのように弾けないかもしれないけれど、思い切って買ったの~。今度弾きにいらしてね。」
いゃ・・・素人高校生の演奏を聴いて買うものじゃないと思います・・・。
お金持ちなんだな・・・。

人に影響を与えるなんて恐ろしい。
カラオケのことは兎も角、グランドピアノはちょっと・・・。しかも近所の人にも言ってたらしくて。
私の演奏を聴いて「自分でも弾けそう」と思ったのか、そんな、ずっと弾いてないのに一石二鳥一朝一夕で弾けるもんじゃないのよ。毎日練習というのが基本です。

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