本「からだで変わるピアノ」
最近読んだ本の紹介。
最近のピアノ演奏法は姿勢や脱力にうるさいですね。
その方が体を壊さないからというのが第一ですが、あまりそういうのを目にする機会が多いと気になってしまいます。
去年読んだのに、今年またそういう類の本を買ってしまいました。
「からだで変わるピアノ」(宇治田かおる著:春秋社)
去年は骨格からのアプローチの本でしたが、この本は感覚からのアプローチでした。
骨格からのアプローチだと、場合によっては自分では解りにくいので他の人の目が必要となります。
が、感覚からのアプローチだと自分主体で考えられるのが便利です。
と思ったのに、やっぱり他の人に見て貰った方が手っ取り早そう・・・^^;
本の中のお言葉をいくつかピックアップ。
- 基礎とは「自分に合った自然な身体の使い方」です。
- 弾いている時の身体の状態、つまり「弾き心地」に意識を向ける(略)。弾きにくい感覚は、自然で身体に合ったテクニックを使えていない…
- テクニックの上達に限界はないと信じています。でも、その可能性をなくしてしまう場合があります。それは、弾けないことを「手のせい」にしてしまうことです。(略)テクニックは多種多様なので、すべてのテクニックにふさわしい手というのはないように思います。
- ここでいう「拍」は、時間的に正しく刻まれるメトロノームのようなものを指しているのではなく、人が一定と感じる音楽的な心地良い刻みのことです。
- 「書いてある通りに弾かないけれど、書いてあるように聞こえるように弾く」
読んでいる時、たまたま付箋を持っていた時に、付箋を貼った所の文です。
当たり前の事だけど普段忘れがちな事のように思いました。
特に、とかく手のせいにしてしまうのですが、良くないですね。それは思っていました。
例えば、バスケ選手で小柄な人は隙間を縫ってちょこまか動くのが得意で、背の大きな人はシュートが楽々。てな具合にプラス面があるはずなのに、悪い所にばかり目が行ってしまう。
これでは踏ん張りすぎて体が固くなって出来るものも出来なくなってしまいます。
気をつけなくちゃね。
てな事も思い出させてくれました。
最近のコメント