「諦めずに達成した自分を思い描くことも大切だけど、時には心に休息も必要です。こだわりすぎると大切なことを見失います。自分を追い込まないように。」 -- 2/25の占いより
「こだわりすぎると大切なことを見失います」
∠( ̄0 ̄)ハイ! こだわりすぎたり、欲張ったらロクな事が無いということですね?耳が痛いデス。
先週、DVD「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」を見ました。
お話はナンネルの恋物語。
だらだら感が、エンターテイメントとしては面白さに欠けます(私的に)
描かれている事が真実かどうか、真実だけで作る事は映画として無理だろうから、付け足し部分もあるでしょう。
ナンネルは綺麗だと思います。が、王太子はキモ・・・ ヴォルフィー(モーツァルト)も可愛い子役とは・・・ 白塗り化粧とカツラのせいでしょうか?(キョンシーを思い出しました)
ナンネルの髪形かわいい
関係ないですが、この時代のドレスって雑巾を兼ねているんじゃないかと、いつも思います。ドレスを着て歩くだけで床掃除になります。 十二単もね?
モーツァルト一家の話なので、当然演奏場面も出てきます。
作曲はマリー=ジャンヌ・セレロ
ナンネルの曲は現存していないので「モーツァルト一家らしいバロック音楽を」ということで作曲されたようです。
どこか聴いたことのあるような、モーツァルト(ヴォルフィー)らしさが漂うけど違う感じ、な曲です。
だけど所々やっぱり今っぽいような気もします。
DVDにはオリジナルサウンドトラックCDもついていました。
いい感じで聴いていると途中で切れちゃう曲が
そこまでしか作曲してないのかしら?
DVDに入っている解説には、マリー=ジャンヌ・セレロはガブリエル・ヤレドに師事したと書いてあります。
フランスを中心に、映画音楽で活躍している方達でしょうか。
ま、どちらも知らない方ですが・・・
映画の中で気になった事
① 当時、女性はヴァイオリンを弾いてはいけない。(子供の時は弾いていた) また、作曲をしてはいけない。 という時代。
父レオポルトは、女性になるとヴァイオリンは「弾けなくなる」と言っていました。それなら、鍵盤楽器も弾けなくなるような気がします。ナンネルの疑問もなぜクラヴィーアは弾くのにヴァイオリンはだめなのかというものでした。当時の「慣習」が理由ですが、もしナンネルにも才能があったのなら勿体なかったですね。
慣習ということは、音楽=教会音楽というのがまだ根強く残っているなら、神様のことは、女性は汚れているから男性がするもの、という考えに基づくのでしょうか。神道ではそうだけど、キリストもそうだったのかな。宗教の事は特に知らんわ。
② フランス国王の前で演奏するため順番を待っている時に、ヴォルフィーと同じくらいの子供がクラヴィーアを演奏していました。それを見た父レオポルトは 「凡庸 機械的で魂がこもっていない」 と言いました。
気持ちのこもった演奏と言うように「気持ち」あるいは「感情」というのはよく聞きますが、「魂」の演奏とは、こりゃまた難しい・・・
「気持ち」や「感情」のこもった、なら大半の人が解ると思いますが、「魂」をこめた演奏も難しい(あまりいないと思われる)上にそれが解る人は限られてしまうのではないでしょうか。聴き手を選ぶというか。そのレベルを理解できる高みにいる人でなければ・・・
追記しますが、個人的に、感情的すぎる演奏は聴き難く好きではありません。
古い時代は教会音楽が主だったため(多かったため)、魂の演奏を捧げていたのでしょう。(えまーるさんの教会録画からもそう思いました)
バッハは音楽の基礎を確立し、モーツァルトは音楽を大衆化へ導き、ベートーヴェンはその両方を確固たるものとした。
バロック時代のクラヴィーア演奏を聴くと抑揚があまり無く平坦です。楽器の性能からも感情は表現しにくいため魂の演奏なのかな、と思いました。
楽器の発展と共に感情表現が豊かな曲が作曲されるようになったのは間違いないですよね?
私の勝手な憶測ですが。。
③ 父レオポルトが息子ヴォルフィーに作曲について教えているのですが、
父 「ラテン語の”点”、点対点、音対音、対位法だ。つまり複数の旋律を2つの次元で重ねる技法。主題のメロディーは水平方向の次元。ハーモニーは」
息子 「垂直に」
父 「それによって調和が生まれる」
という、やり取りがありました。
対位法とポリフォニーについてはいまいちよく解りません。
最近、モーツァルトのCD(ピアノ・ソナタBox)を売りました。いくつか持っていたのですが、気に入った1種類(一人)あれば良くて、他はいらないと判断したので。
最後に出品したある女性ピアニストのは、残した男性ピアニストのと演奏の方向性が似ていると思います。ですが、残した方が上手いと思うのです。何を持って上手い下手と言うのか、聴き手側の勝手な判断(好き嫌い等)ですが、このモーツァルト親子の会話で、もしかしたら・・・ と思いました。
残したCDの演奏の方が垂直が綺麗なんだと思います。売りに出した方を聴いた時の違和感は垂直が微妙な感じ(気に入っているCDと比べて)だったから、のような気がします。
そう思ったら、垂直の音、怖ぇぇ・・・
よく「和音(和声)の響き方を大切に」とは聞きますが、ほんのちょっとの差がけっこうな違いに・・・
1つ1つの垂直を大切に扱い満足できるほどになるには、1曲仕上げるまでいったいどのくらいの歳月が必要なのでしょう。
今回練習を再開した時の初心を忘れないようにしたいと思います。
満足の行くように弾きたい、とりあえず10曲、ですが、死ぬまでに10曲出来ないかもしれません。 もしかすると1曲さえ無理かも
あ、この水平と垂直に斜めが加わるとロマン派以降の曲になるのではないでしょうか。3Dというか? バロック時代の音楽は2次元だとは言いません。2.5次元くらい?
あくまで私個人の勝手な思想です。
最近のコメント